授業参観

小学校四年生のクラス、早見知佳先生の保健の授業

いつもと違うのは保護者参加型授業参観日ということ、保護者も児童も教師もみんな緊張気味

「今日は、みんなのうしろにおうちの方がいます、でも集中して勉強しましょうね」
「保健の授業です、赤ちゃんが誰から産まれてくるか考えてみましょう」
「ハイ」
「亜衣さんどうぞ」
「赤ちゃんはお母さんから生まれてきます」
「他にはどうですか?」
「ハイ」「ハイ」「ハイ」
「いっぱい手が上がりました、では雅人君」
「赤ちゃんは女の人から生まれてきます」
「そうですね、赤ちゃんは女の人でないと産めません」
「それでは女の人であれば誰でも赤ちゃんは産めるでしょうか?」
「ハイ」「ハイ」「ハイ」
「映見さん、どうぞ」
「大人の女の人です」
「そうですね女の子は赤ちゃんを産めません、また、高齢の女の人、おばあちゃんになるとやっぱり赤ちゃんを産むことが出来なくなります」
「女の人も赤ちゃんを産める時期は限られているわけです、十分に大人の女性にならないと赤ちゃんを産むことはできません」
「ハイ」
「亜津子さん、どうぞ」
「じゃあ、わたしは赤ちゃんを産むことは出来ますか?」
「いい質問ですね」
「亜津子さんは今9歳だから無理ですね、もう少しして大人の身体になったら、ちゃんと赤ちゃんを産むことが出来るようになります」
「わかりました」
亜津子ちゃんが着席すると、すぐ後ろの席の正太くんが小さな声で
「なぁ、昨日言ったとおりだろう、大丈夫だってば」
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お後がよろしいようで・・・