シルクドソレイユを観ていたころ

今から10年以上も前、カナダのサーカス集団シルクドソレイ公演を熱心に観ていた頃があった
シルク・ド・ソレイユは今も日本公演をしているが、入場料が高騰して、以来観ていない
サーカスはおとぼけ役の道化師ピエロが観客をステージに上げて、トンチンカンで笑いを誘う
当時、シルクドソレイユも、ピエロがそうしたおとぼけをやって観客の笑いをとっていたが、それ以外に着飾った歌のお姉さんが観客席を回りながら歌ったり、ステージに戻ってダンスをしたりするショータイムがあった
あるとき、ステージに近い通路側に席を取って見ていたら、歌のお姉さんに有無を言わさぬ腕力で引っ張り出されてステージに上がり、ヘッドセットマイクで歌う彼女とダンスを踊ったことがあった
引っ張られてステージに上がるまでが5秒、彼女と手をつなぎダンスしながら数回ぐるぐる回って15秒ぐらいか、ご苦労さん、戻っていいよと紹介されて席に戻るまでが5、6秒、時間にして20数秒出演したことがある

歌う彼女の印象が強烈だったのを覚えている
観客をしあわせな気分にさせますという意思がありありで、表情がイキイキ、とても楽しく歌っていて、まさに輝いているという印象
もうひとつ
おまえさん、ステージの上から観客席を見渡した時点で、オレを引っ張り上げることを決めていたね
ステージを降り歌いながら通路を周り、座っていた脇の階段通路を降りてきて、ステージ方向を見ていたオレの右肩を叩いた
大音響が響いているから歌い手が何処にいるかは分からない
不意に肩を叩かれて振り向くオレに握手を求めてきた
当然、握手に応じて手を伸ばす
と、凄い腕力で有無を言わさず引っ張った
自然と立ち上がったほどに
もっとも、彼女の立場に立てば一連の流れを止めてはダメだし、ヘッドセットマイクで歌いながらのことで会話もできない、グズられたらおしまいなのだ
シナリオどおりに動いてもらわなければいけないから自然と、チカラも入るわけだ
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そんなむかしを思い出しながら、ポップサーカスを観た
フィナーレは撮影許可が出たのだった
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以下は、You tubeからの引用